33年に1度の盛儀
先日、33年に1度の花火(→リンク)が上がりまして、その日から松島・五大堂ご開帳(→リンク)がはじまりました。これが、33年に一度しかやらないイベントなんですよ。
あ、五大堂っていうのは、これね。松島のシンボル。坂上田村麻呂が建てた毘沙門堂を、伊達政宗が今の形にしたっていうお堂(→リンク)。これさ、外から眺めることはできても中を見ることができないんだよね。ところが、33年に1度だけ見せてくれるんだね。それがご開帳。
オレも見たことないんだよ、これ。
まぁ、見なくてもいいかなって思っていたんだけれど、よく考えたら次に見られるのって70歳近いわけ。正直、生きているかどうか・・・自信もないし、考え直して行ってみることにしたのね。
いつもは無料なのに、今回は参拝に2,000円かかります。お土産がついてて、『お早めにお召し上がりください』と書いてあるけれど食べ方がイマイチ分からないラクガンに、神棚に上げる木のお札、筆で2文字の漢字が書いてある色紙に、しおり兼スタンプ帳がついていました。
で、まず土曜日、夕方に行って見たんです。そしたらすっげー並んでいるのさ。
なんじゃこりゃーーーー!!!
って思ったのは言うまでもないね。見たこともない待ち行列。宮城に帰ってきてから、行列という行列に出会ったことがなかったので軽い衝撃を受けましたよー。
これは、出直すしかねーべと思い、昨日、日曜日の朝8時に気合を入れて行きました。これなら遠くから来る客は、まだおらんだろうと思ったのです。ところが・・・
昨日以上に並んでるやん!!! orz
参拝開始が8時だっちゅーのに、ものすげー行列でね、島の中もこれ以上ないっちゅーくらいに人口密度が高いんですよ。
ホントごめん。田舎をあなどっていたオレが悪かった!
33年ぶりだというのに、たった3日間しか開帳しないっちゅーし、最終日ってこともあって泣く泣く並ぶことにしたんですよ。並んだ時間は・・・
1時間30分。えーっと、ディズニーランド風に言えば『90分待ち』ですよ。
で、並んでいる最中に、見終わった小学生が、『おもしろかったぁー!』とかいいながら通り過ぎていったので、オレは期待に胸を膨らませたのであります。
で、まず橋を渡ると、坊さんがふたり立ってて、手に水を・・・『こすりつけてください』って言うから、こすったら手垢がべろべろと・・・orz。で、ガーゼのようなものを巻いた小さな角材を、ハンコのように額にぺたっとやってくれるんですよ。なんの意味か分からない・・・とりあえず、オレの額の油取りということで...Fix。
さらに橋を渡って、本堂のある島へ。開いているし、中に入れる!! まじかよ!!
なかになにがあるのかというと、五大明王の像(国重要文化財らしい)なんですね。厳かな雰囲気でしたよ。
問題は90分待ちで、その五大明王を見られたのは約1分ってことですかね。ディズニーランドのアトラクションでも、もうちょっと楽しませてくれるよ。もうね、愛知万博のマンモス前通過って感じ。まぁ、来る人が多すぎてそのくらいのペースじゃないと、すべての人に見てもらえないんだろうけどね。
展示のしかたは、それこそ1000年以上も前のものなのに、目の前の手が届くところに置いてあるので、その像の古さを直接見ることができてよかったですよ。
ご開帳はほかにも、2カ所の御堂と神社であったんだけれど、1つを見るのに1時間以上も並ぶのはつらかったのでやめておきました。全部見るのは1日仕事でしょう。
結局何がいいたいのかというと...田舎の人たちって、朝早く動くのは苦にならないんだなぁって。小学生の言っていた「おもしろかった」が、いったいなんのことなのか...最後まで分からなかったオレなのでした。高尚な小学生だ...。
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