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2006年12月30日 (土)

心霊現象?

 昨日が仕事納めでした。

 なぜか仕事納めの日に忘年会があり、しこたま飲みました。べろんべろんまでは行かないまでも、相変わらず顔が真っ赤で...恥ずかしい。

 すっかりいい感じで酔っぱらったので1次会で切り上げ! オレは帰路についたのです。悲劇はそこから始まったんだよね。

 電車の椅子は、ぽかぽか暖かく睡魔が忍び寄ってくる。会社だったら、睡魔を退散させるべくガムを噛んだり、コーヒーを飲んだりするでしょ。でも電車の中じゃ、そんな我慢する必要ないから睡魔に任せて爆睡モードに入りますわな。

 すやすや...ハッ! 目が覚める。

 次は、「●●沼駅」です。

 のアナウンスが車内に流れる。うわっ、乗り過ごした。しかも2つも。嗚呼。超ブルーになりながら、無人の駅で下車し上り電車の時刻をチェックする。えっと、22時30分だから...まだあるよな...最終は、21時59分!!!!! えっ。なぬ! 帰れないやん。

 どのくらい離れているのかというと、東海道線で2つ先の駅をイメージしてください。品川からふたつ先は新川崎。かなりの距離でしょ。無人駅なのでタクシーなんかいません。しかも、蛍光灯の街灯がぽつん、ぽつんと忘れた頃に出てくるほど暗いのです。道路が凍り始めていたので、気温は氷点下。半月の月明かりを頼りに、しょうがなく歩いて帰ることにしました。

 駅の近くは、民家があります。歩きます。そのうち、周囲が田んぼと真っ暗な森に囲まれたエリアに入り、半月の光が田んぼのあぜ道に影を作り出している中を歩きます。時折、車が通りすぎていきます。まさか人が歩いているとは思わないようで、ビビってるようです。

 この先にあるのは...そう、この辺では超有名な心霊トンネルなんですよーーーー! 昔、電車が走っていた隧道。背筋に冷たいものを感じ、肩が重くなるのを感じながら、心霊トンネルに向かって歩きます。

 遠くにトンネルが現れて...それがまたマジ薄気味悪くて、まさにテレビに出てくる伊豆の心霊トンネルと全く同じような。ここに霊媒師いたら、絶対に通るな!と言われるよ...と思いながら歩きました。トンネルに入る。

 コツコツ。コツコツ。オレの歩く足音だけが響く。

 これ、ホラー映画の世界だよ。今日、もし幽霊を見たら、人生初だわ...と思いながら、「成仏してくれ、成仏してくれ」とつぶやきつつ心を平静に保ちながら通り過ぎる。肩が重い...ような気がする。

 コツコツ。コツコツ。コツコツ。足早になる音。

 出る。ホッとする。しかーーーし、気を許すことはできない。この出たところには悲しいいわくつきのお地蔵さんが祀ってあるんだ。鬱蒼とした森のような小さな公園の奧。通り過ぎようとしたら、

 「カチ」、「カチカチ」と、太い木の枝をものすごく力を入れてへし折ったときのような音が真っ暗な中から聞こえたんだ...。ゾクゾク...。

 「カチカチ」。

 公園方向に手を合わせ、真っ暗な道をひたすら歩いて帰りました。心霊現象なのか、実際にそこに人がいたのかは定かじゃありませんが、とてつもなく怖かったです。

 結局、家に到着したのは0時30分。2時間歩き続けました。もう二度と乗り過ごさないようにしよう。そう誓った夜でした。

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コメント

はがっちさん、こんにちは。

その道しか無かったんですよ...(T_T)
その時は酔っていたせいもあって、「怖いなぁ~、真っ暗で」
って思いつつひたすら歩くことに
専念してました。
iPodがあったら、もうちょっと気楽に
歩けたかも!?

でも、後から、怖さがジワジワとにじむように現れてきて...
部屋のライトを消すと思わず思い出し、
ブルブルっときて眠れません。

田舎ってこういうとこイヤですね。
1本道しかないって...。

恐ろしい体験でしたね。

私ならきっとお経を読みながら早歩き

です(震)。

その道しかなかったのですか?

それ系の本かTV番組で言っていましたが、

心霊スポットってやはり何かあるらしい

ので、近寄らないほうが良いとのことです。

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