鴨とアヒルの違い。
見たい映画があったので、行ってきましたよ、シネコン。
今回の映画は、ちょっと特別な映画です。なんといっても、今、仙台でしか上映されていません。じゃ、マイナーな映画なのかというとそうでもなさそう。
「アヒルと鴨のコインロッカー」(→リンク)
オール仙台ロケで撮影された映画で、今、仙台で先行ロードショーされているんですよ(かなり珍しい。史上初?)。テレビCMもやっててね、どこも見覚えあるところでね。これは見なくっちゃなということで...。本屋で文庫本を見つけたので、買ってスタンバイしてました...が、我慢できず、読み始めるより前に見に行っちゃった。
話はミステリーでさ、「一緒に本屋を襲わないか」っていって本屋を襲うのね。唐突にここから始まるので、あとは映画の世界に引き込まれ、あっという間。
でね、この本屋がまたうちの近所なの。主人公が通う大学は、我が母校だし。浜辺もよく学生時代にぼんやりしたところだし、出てくるアパートも、友達のアパートがあったあたりだし...なんといっても、アヒルと鴨のコインロッカーの前はよく通過するし。次から次へと知っている場所が出てくるので、そっちばかりに目がいってしまって、背景にきょろきょろしっぱなし。別に、仙台という場所がキーにはなっていないようですが...作品自体は。
東京に住んでて、東京タワーや渋谷や、お台場が映画に出てきて...ここよく知ってるなぁ〜というのとはまた違った感じです。
映画としてはね、どうなんだろ。おかしくって、切ない...。いろんなテーマが詰め込まれているような...。本はこれから読むので分からないけれど、構成がややこしいと思うね、これ。だんだん真相を明らかにしているようなところがあるので、時間があちこち飛んだりするし。それが分かりやすくまとめられていて、話の途中で「あれ? なんだっけ?」とストーリーの迷子になることもなく、純粋に楽しむことができましたよ。最近、映画を観てもストーリーや人間関係が複雑で、前知識なしに見ると訳分からなくなりがちな映画が多い中で、とてもよくできてます。
余談ですがね、来週テレビ放送される「パイレーツ・オブ・カリビアン」の2作目。これまた映画館に見に行ったとき...あまりの訳の分からないストーリー展開に、映画の中に突き出されて迷子になり、出口を必死に探しているような状況になったんですよ。とんちんかんなまま映画が終わり明るくなった館内で、頭の中がクエスチョンマークだらけのオレに対して、横の中学生のグループが「おもしろかったぁ〜」と感想を言って楽しそうに盛り上がっているのをいるのを見て、自分はなぜ意味が分からず、おもしろかったという感想も出てこないのかと自己嫌悪に陥りましてね。年のせいで、理解力も落ちてしまったのかと...。
それ以来、映画を見に行くときにはどうしても身構えてしまって、前知識をWebサイトを見て仕入れるようにしていたんですねぇ〜。
昔は、映画に対してはビジュアル重視で、どれだけエンターテインメント性があるのかを求めていたけれどさ...最近は、なんと言っても分かりやすさなんですよ。もう「仕事以外で考えさせてくれるな」みたいな。
そんなオレが前勉強なしに見ても、久々に「もう一度見たいな」と思える映画だったので...みんな楽しめる映画なのではないかと思います。敢えて言うなら、もうちょっと最後はメッセージ性があったもよかったような気がしますがね...。「ガツン」とではなく、「ちょっと」心に残るエンディングでした。
仙台では、2回目からはチケットの半券を持って行くと 1,000 円で見られるそうです。
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