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2009年5月25日 (月)

クラシックを聴いてみた。

 久々にクラシックなる音楽を聴きました。今の自分には、最も遠い存在となる音楽であることは間違いありません...が、学生時代、たぶん一番よく聞いたのが、この曲だったと思います。

 「ラヴェル」の「ラ・ヴァルス」

 なぜか、家にあったレコードをかけたら掛かった曲でした。初めて聞いたとき、なぜかものすごーく感動してしまって、それ以降何度聞いたか分からない程、聴きに聴きまくった大好きな曲です。

 最近、この曲は、グリコのドロリッチっていうコーヒーゼリーみたいな飲み物のCMでも使われています。コーヒーゼリーが、渦巻きになって美女に変わるヤツです。

 で、久々に聞いてみて、まぁ12分ちょいの曲なんですが、流れを耳が覚えていたことに驚きました。最近の曲は忘れやすいのに、若い頃に聴いた曲は忘れないものですねぇ〜。

 「ラ・ヴァルス」というのは「ワルツ」という意味で、ワルツなんですよ。いや、「ワルツというものとその背景を描いたもの」というべきか。優雅な三拍子が延々続くかと思いきや、雲行きが怪しくなっていく。こうなんていうのか、平和を謳歌している今の日本で、新型インフルエンザだ、年金問題だ、北朝鮮核実験だと暗いできごとが次から次へと襲ってくる...そんな感じなんですね。
 だから、聴き始めの最初は明るい(CMで使われているところね)。なんかこう踊りを踊りたくなりそうな明るい調子で進む。しかし、その調子に絡みつくように、暗い調子がでてきて、そっちがメインになりつつたまにワルツの主題が顔を出して...と曲は進んでいきます。

 うわ、どうなっちゃうんだろう。あの平和な時期には戻れないのかしら?

 聴いているほうとしては、暗い調子より、ワルツの主題に戻ってもらいたいわけなんですね。で、どうなのどうなのと聴いていくと、唐突に曲が終わっちゃうのね...。曲を聴いている間、自分の感情をコントロールされているような錯覚に陥るんだ。

 昔、聴いた曲も今聴いてみると、また印象が違っていて、ストーリーとかイメージが浮かびやすくなったような気がします。感情移入しやすいというか、そんな大げさなものでもないような。
 これってあれか? 年取って、涙腺が緩みだしているのが関係あるのか?

 まぁ、とにかく、深イイです。その背景等を知るとさらに、深イイですよ。たまには、クラシックも耳にいいですなぁ〜。

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