夕刻、駅にて。
到着した電車で爆睡していた女子が、駅員さんに起こされて
眠い目をこすりながら降りてきました。
きょろきょろしてます。
えーっと、女子であることを忘れた女子大生みたいな若い娘さんでした。
ドカッと荷物をベンチに荷物を置いて、おもむろにケータイをかける。
人もまばらな地方の駅で、やったら大きな声で話す。第一声、
「ちょっと、寒いんだけど!」
「どこにいるか分からないんだけど!」
と言いながら、ベンチに座って静かに文庫本を読んでいるおばちゃんに...
唐突にでかい声で問いかける。
「ここ、何駅っすか?」
おばちゃん、自分が話しかけられているとは気がつかず...
電話しながら話しかけられたら、どっちに話しているか分からないしね。
だいたい、駅名記す看板は、構内のあちこちにあるじゃん。
しかも、電気つけられてて目立つようになっとる!
いや、その前に、人にモノを聞く態度かそれは、と思ったよ。うん。
おばちゃんが小さな声で、「○○駅ですよ」と教えると、今度は
「えー、何県っすか?」と。
おばちゃん、もうびっくりしちゃって...答えられない感じなのよ。
そりゃ、いくらなんでも「何県ですか?」って。。。
「はぁ~? おまえ、ボケとんのか!!!」。
その様子を見ていたオレは耐えられなくなり、
ベンチの後ろから、答えてやった!
「北海道だよ! なんか文句あっか?」
いや、正確には....「答えたかった」だ。
要するにこんな感じ。
名古屋から鈍行で、戸塚に向かっていた。
いろいろ乗り継いで眠ってしまい、
気がついたら千葉にいた。
「ここ、何県っすか?」
となってわけですな(たぶん)。
まぁ、分からないわけでもないですが...
偉い声がでかい、その女子を忘れた女子は、
聞かれてもいないことをおばちゃんに話しかけつつ、
ケータイの相手とも話しをするという、
大変器用なことをやっておりました。
「寝過ごしちゃってさぁ~。あー」(おばちゃんに対して)
「えー、また戻るのー?」(電話に対して)
「鎌倉のほうから来たっすよ。逗子すよ」(おばちゃんに対して)
「どれ? どの電車?」(電話に対して)
「店員、いや、車掌に起こされてさぁ~」(おばちゃんに対して)
と、ひとりで、いや電話の向こうの相手と二人で
騒いでいるようでしたよ。
端から見たら、意味不明な一人漫才状態でしたね。
夏休みで遊びに来たんですかねぇ...
その、「ここ何県っすか?」。
こんなことを聞けてしまう度胸、
ちょっと見習いたいと思った次第です。
次回、東京に行ったときに、東京駅でやってみたい...。
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