いつもの猫。
秋の入り口頃、
公園の電柱にひとつの貼り紙がしてありました。
そこには、大きく、
「猫の里親募集」
と書いてありまして、
ふむふむ、どんな猫ちゃんかな?
と、貼り紙に印刷されている
猫の写真を興味深々で眺めて見たら…
どうも見覚えがある。
これは、
いつも見ている馴染みの猫ではないだろうか。
しかも、3匹。ご丁寧に名前まで書いてありました。
よく読むと、
公園の猫を善意で世話をしている
おばさんが貼り出したものらしい。
おばさんも高齢化で、
冬までは世話できないから
誰か里親になってくれないかという話のらしい。
その貼り紙を見てから、
なぜかこれまで以上に
猫たちが気になるようになりました。
冬になった今、
ここのところ見かけることもなくなり、
ああ、もしかして引取り手が見つかったのかな~
と、思いながら通る公園。
ちょっと寂しい。
見かけない日が、1日、2日と過ぎ、
そろそろ1週間になるきょう、
やっと3匹揃って
見かけることができました。
おじさんと一緒に、
ベンチに座って佇んでいました。
ああ、まだいたんだな~と、
うれしくなる反面、
彼らが耐えなければならない冷たい冬を思うと、
複雑な気持ちになってしまいました。
もし彼らが言葉を発することができたら、
聞いてみたい。
自由な冬の寒さと、
窮屈な暖かいコタツの中と、
どちらを選ぶのか。
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